「この作業、AIでラクにできない?」実例ノート 第1回
月曜に届いた週次レポートを開くと、公開したばかりの記事のクリック9回に「自己クリックの疑い」の印がついていました。自己クリックとは、自分で検索して自分の記事を押した分のことです。でも私は、1回も押していません。
サーチコンソール(Googleが無料で出している検索の成績表)の数字を毎週AIが読んで、このレポートを書いてくれます。私が押していないなら、9回は検索から来た読者のクリックです。正直、嬉しかったです。
この記事を読むと、AIが出した指摘を1つ選んで、自分で確かめられるようになります。チャットのAIがあれば今日1回試せるので、手元の数字を思い浮かべながら読んでみてください。
仕組みの概要
- 入力:サーチコンソールの検索データ(毎週月曜にプログラムが取ってくる)
- 処理:Claude(AI)が数字を読み、所見と次の一手を書く
- 出力:レポート1枚。私が読むのは5分以内
サーチコンソールの数字を毎週AIが読む|私が見るのは5分
サーチコンソールでは、検索結果に出た回数(表示回数)と押された回数(クリック数)を記事ごとに見られます。検索結果での平均の順位(平均掲載順位)も並びます。
出典:検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定(Search Console ヘルプ)(2026年10月時点)
AIは指摘までを書き、私はレポートを読んで手を入れるものを1つ選びます。
9月の自動化の記事では、このレポートが一度も自動で動いていなかったと書きました。今は9月28日から毎週、所見まで届いています。Claudeは契約中の有料プランの中で動かしていて、追加の契約はありません。
サーチコンソールへの登録がまだの方は、公式ヘルプの手順で登録すると良いです。ウェブサイトのプロパティを Search Console に追加する(Search Console ヘルプ)(2026年10月時点)
AIは公開直後の9クリックを疑った|根拠は公開日からの日数だけ
――自分のクリックが混ざると、何が困るんですか?
読者の反応を多めに見てしまい、直す記事を選び間違えます。小さなサイトでは、数回のクリックで反応があったかどうかの判断が変わります。
「実質10前後、まだ判断できない」とレポートは読んだ
10月5日のレポートでは、直近28日のクリックが20回でした(その前の28日は8回)。そのうち9回を、9月30日公開のCodexに学習させない設定は2か所|ChatGPTとCodexの画面で確認の記事が集めていました。

表の2〜4行目がこの記事で、9月30日から3日間のクリックが2回・4回・3回です。1行目は別の記事の1回なので、表の下にある疑いの合計は10です。

AIは所見で、9回が疑いのある日とすべて重なると指摘しました。
印をつけたのはプログラムの目安|AIはそのまま使った
疑いの印は、私のプログラムが公開から3日以内のクリックにつけたものです。表の理由の欄も「公開0日目」「公開1日目」「公開2日目」だけでした。
表の下の「実質クリックは10の可能性」も、プログラムが20回から10回を引いた数字です。AIはこの印を確かめないまま使い、「実質10前後」と読みました。印が外れていれば、AIの読みも一緒に外れます。
押したのは私ではなかった|公式の定義にも自分と見なす根拠はない
9回が私のクリックかどうかは、私の記憶とGoogleのクリックの定義で確かめられます。
自分の記事は検索しないし、3日で9回も押さない
――本当に押していないと言い切れるんですか?
自分の記事はGoogleで検索していませんし、公開したばかりの記事を3日で9回も自分で押すこともありません。
クリックは検索結果のリンクを押した数|戻って押し直しても1回
Googleのヘルプによると、クリック数は検索結果のリンクが押された回数です。記事を開いて検索結果に戻り、同じリンクをもう一度押しても、1回と数えます。AIによる概要(AI Overviews)のリンクが押された分も、クリック1回に入ります。
出典:検索パフォーマンス レポート(Search Console ヘルプ)(2026年10月時点)
公開直後のクリックを自分のクリックと見なす根拠は、この定義のどこにもありません。
私が押したかはAIには分からない|読者がいたと分かって嬉しかった
AIが見られるのは、検索の数字とプログラムの印までです。AIの指摘は、最後に自分で確かめます。
確かめたおかげで、9回を読者の反応として受け取れました。
AIの指摘を1つ、自分で確かめる|チャットのAIで1回試せる
AIに表を作ってもらい1行を確かめるまでなら、手持ちのChatGPTかClaudeだけで出来ます。
サーチコンソールの表をCSVで書き出し、ChatGPTかClaudeに渡す
サーチコンソールの左のメニューで「検索パフォーマンス」を開きます。右上の「エクスポート」を押し、「CSV をダウンロード」を選びます。

書き出したファイルをチャットに添付するか、表をコピーして貼ります。
頼むのは「11〜20位でクリック0の検索語」と「上位なのにクリック0の記事」
11〜20位の検索語は、あと少しで検索結果の1ページ目に入ります。上位なのにクリック0の記事は、タイトルで読者を逃しているかもしれません。
添付したサーチコンソールのデータから、次の2つの表を作ってください。
1. 平均掲載順位が11〜20位で、クリックが0の検索語
2. 平均掲載順位が10位以内で表示回数が10回以上なのに、クリックが0のページ
どちらも順位と表示回数を並べてください。
表に無い数字は作らないでください。
AIが出した数字を1つ、サーチコンソールの画面で見比べる
AIの表から1行を選び、「検索パフォーマンス」の画面で同じ検索語かページの数字を探します。期間は書き出したときとそろえます。
順位と表示回数が合っていれば、その行は手を入れる候補にできます。 数字が合わなければAIの読み違いなので、どの行から取った数字かを聞き返すと良いです。
――サイトを持っていなくても試せますか?
家計簿や作業の記録など、手元の表でも同じように確かめられます。AIに気になる点を挙げてもらい、1つ選んで元の表と突き合わせます。
仕事の表を貼る前に
社内のルールと、AIに学習させない設定を確認してください。Claudeの設定はClaude Codeのセキュリティ設定(学習させない設定)にまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 自分のクリックを混ぜないには?
私は自分の記事を検索結果から開かず、ブックマークかURLの直接入力で開いています。検索に載ったかの確認は、サーチコンソールの「URL検査」で出来ます。
Q2. 毎週自動で回すには?
私はWindowsのタスクスケジューラ(決めた時刻に動かす機能)で、毎週月曜10時30分に動かしています。定期実行の作り方と止まったときの見つけ方は、Claude Codeの自動化は定期実行から|最初の1本はデスクトップ版に書きました。
まとめ
所見と次の一手まではAIが書いてくれますが、指摘は最後に自分で確かめます。
今週1回だけ、サーチコンソールのCSVをチャットのAIに渡し、表を作ってもらってください。その表から1行を選び、サーチコンソールの画面と見比べてみてください。
指摘を全部疑わなくても大丈夫です。私が確かめたのも、9回が自分のクリックかどうかの1件だけでした。
次の実例は、Threadsで先に出しています(Satoshi_AITips)。

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