比較記事を開いたら、聞いたことのないツール名が10個並んでいた。読み終わる頃には最初の1つを忘れていて、その夜は何も入れずに寝た——バイブコーディングのツール比較で止まるのは、たいていこの場所です。
選ぶのは3つのうち1つです。腰を据えるならClaude CodeかCodex、0円で試したいならCodexの無料版かAntigravityです。どれを選んでも大きくは外しません。
次の3つを載せました。
- 3つを同じ条件で並べた比較表
- 無料版のCodexでレシート10枚を集計できた実測と、ツールでは決まらなかったこと
- 0円から損せず試す順番
この記事で扱うのは「自分のPCの作業を楽にする道具を作る」用途だけです。今夜1つ決めるところまで読み進めてみてください。
バイブコーディング自体が分からない方はバイブコーディングの始め方(未経験でも作れる?)からどうぞ。
ClaudeとClaude Codeの違いで迷う方はClaude Codeとチャット版Claudeの違いへ。
結論|バイブコーディングのツールは、未経験の会社員ならこの3つでいい

どれが合うかは性能では決まりません。効くのは、すでに何にお金を払っているかと、今日いくら出せるかです。
| こういう人 | 選ぶもの | 初期費用 |
|---|---|---|
| まず0円で試したい | Codex(無料版)/Antigravity | ¥0(どちらも上限あり) |
| すでにChatGPTにお金を払っている | Codex | 追加0円(プランに同梱) |
| 腰を据えて1つを育てると決めた | どちらでもよい。合ったほうを続ける | 月額の有料プラン |
3つとも自分のPCのファイルを直接触れる道具です。違いが出るのは、無料でどこまでできるかと、続けたときの月額です。 迷ったら、画像やPDFをそのまま渡す作業が多いならClaude Code、ChatGPTを使っているならCodexを選んでください。
0円で始めるならCodex、腰を据えるならどちらでもいい
分かれ道は、始めるときにお金がかかるかどうかです。CodexはChatGPTの無料版から使えます(アクセスに上限あり)(OpenAI公式・ChatGPTのプラン/2026年8月時点)。
Claude Codeは最初から有料プランが必要で、月額はProプランで20ドルです(為替で変わります)(Anthropic公式・料金ページ/2026年8月時点)。とはいえ、使い続けたあとの差は小さいものでした。
0円で感触だけ見たいならAntigravity
Antigravityは公式サイトに「無料で使える」と明記されており、アプリでも黒い画面でも使えます(Google公式・Antigravity/2026年8月時点)。
正直に書くと、Antigravityは私が使っていません。 公式の情報をもとに書いています。無料といっても無制限ではありません。どこまで使えるかは公式に書かれておらず、日本語の情報も3つの中でいちばん少ないです。続けるなら、どこかでお金を払う判断が要ります。
比べるべきは性能ではなく「未経験の自分が詰まらないか」
上に出てくる比較記事は、処理性能やコードの品質で比べています。ただ、このブログに届く検索語で目立つのは claude 高い やインストールのエラー文で、困っているのは動かないことと高いことなのです。
そこで比べる軸は、無料で試せるか・月額・アプリで使えるか・黒い画面なしで済むか・どこで詰まるかの5つにしました。
比較したのはこの3つ|候補を絞った理由と、表に入れなかったツール

Codexは専用のデスクトップアプリを入れ、ChatGPTの画面から呼び出して使います。ChatGPTのチャットとは別のアプリです。Claude CodeもClaudeのチャットとは別で、コマンド版とデスクトップアプリがあります。Coworkだけは例外で、こちらはClaudeのデスクトップ版の中にあるモードです。
用途を1つに絞ると、候補は3つに減る
私が使いたいのは、自分のPCの作業を楽にする道具を自分で作って使い続けることだけです。そうなると候補は、パソコンの中のファイルを直接触れるClaude Code・Codex・Antigravityの3つに絞られます。
用語は3つだけです。CLI(文字で命令する黒い画面)、GUI(クリックで操作するアプリ)、エージェント(頼むとファイルを直す相手)です。
名前の似た2つの違いはClaude Codeとチャット版Claudeの違いで解説しています。
表に入れなかったツールと、その理由
- Cursor:コードを見ながら学びたい人向けです。この記事は「コードを見ない」前提なので外しました
- ブラウザ完結型(Lovable・Bolt.new・Replit):Webサービスの見た目を作る道具で、用途が違います
外した=劣っている、ではありません。用途が違うだけです。
Claude Code・Codex・Antigravityを、未経験者の詰まりどころで比べる

比べる軸は5つです。処理性能を入れなかったのは、未経験のうちは差を体感できないからです。代わりに、私が止まった場所とお金で並べました。

※料金・無料枠は2026年8月時点の目安です。申し込む前に公式で確認してください。
| 比較軸 | Claude Code | Codex | Antigravity |
|---|---|---|---|
| 無料で試せるか | ×(有料プランが必要) | ○(無料版・上限あり) | ○(公式に「無料で使える」と明記・上限あり) |
| 月額の目安 | 月$20〜(Pro) | ¥0〜(Go¥1,400/Plus¥3,000/Pro¥16,800〜) | ¥0〜 |
| アプリで使えるか | ○(専用アプリ) | ○(専用アプリ) | ○(アプリと黒い画面の両方) |
| 黒い画面なしで済むか | 導入の1回だけ必要 | 不要 | 公式参照 |
| 詰まりやすい場所 | 最初のインストール命令 | アプリの導入とChatGPT側の設定 | 日本語の情報が少ない |
0円で始められるのは、CodexとAntigravityの2つです。 ただし、どちらも無制限ではありません。無料で使える量にはそれぞれ上限があります。
無料のCodexで、レシート10枚の集計は最後まで走れた
紙のレシートをスキャンした画像PDF 10枚の集計を、ChatGPT無料版のCodexで走りきれました。 上限には当たっていません。
もっとも、Codexの無料版が無制限という意味ではありません。10枚では上限に届かなかっただけです。何回で上限になるのかは、私が調べた範囲では確かめられませんでした。
黒い画面は必要か。普通のアプリで使えるか
Claude Codeで黒い画面を触るのは、最初の導入の1回だけです。CodexはChatGPT側の設定だけで済みます。入ってしまえば、あとはアプリのチャット欄に日本語を打つだけです。
黒い画面に英語が並んだ時点で閉じてしまった人でも、越えるのはこの1回です。
導入でつまずきやすいのはどこか
'claude' は…認識されていません と出るのが、この段階です。私が詰まったのも最初の1回だけでした。入れ方の手順は別の記事にまとめています。
動かないときは、その画面をスクリーンショットに撮って、ChatGPTやClaudeのチャットに貼って聞いても良いです。
同じ仕事をClaude CodeとCodexに頼んだら、どちらも正確だった

私はClaude Codeを長く使っているので、偏らないようにCodexにも登録して同じ仕事を頼みました。Antigravityは触っていないので、ここは2つだけの話です。
頼んだのは「レシート10枚の集計」
用意したのは、紙のレシートをスキャンした画像PDF 10枚です。文字を選べない、ただの画像でした。両方に同じ一文で頼みました。
input にあるレシートのPDFから、日付・店名・金額を読み取って、合計金額つきの一覧表にして。
結果はどちらも正確。差は3分だけ
両方とも10枚を正確に読み取り、集計も合っていました(合計36,596円)。 時間はCodexが5分、Claude Codeが2分でした(正直、早い、と思いました)。
速かったのは、Claude CodeがPDFをそのまま画像として読めたからです。
ただし、この3分を「2.5倍速い」とは書けません。5分のうちいくらかは、Codexが頼んでもいないのにExcelへ変換したり、見た目を整えたりしていた時間だからです。出てきたファイルもCSVとExcelに分かれましたが、私はExcelが欲しかったわけではありません。どちらでもよかったので、どちらが上とも言えません。
Claude Codeの合計は計算済みの数字で、行を消しても変わりません。Codexは生きた数式で、見た目まで確かめていました。ここも優劣ではありません。
今回試したのは10枚・1課題を1回ずつで、順番の都合でClaude Codeが2番目でした。形式を指定しなければAIが勝手に決め、指定すれば両方とも従います。
手強かったのは読み取りではなく「判断」
文字を読むこと自体は、どちらも難なくこなしました。迷ったのは、何を金額とみなすかです。
| レシート | 出てくる2つの金額 |
|---|---|
| モスバーガー | 合計4,250円/カード決済3,771円 |
| ABC-MART | 小計3,839円/ポイント差引後3,409円 |
どちらを一覧表に載せるべきかは、レシートを何度読んでも決まりません。経費精算なら払った額、家計簿なら値引き後の額と、用途で答えが変わるからです。この2枚で、私はしばらく手が止まりました。
どちらのツールも断定せずに備考へ書き残していたので、最後は私が自分で補いました。ここはツールを変えても解決しません。どちらを選んでも、この判断は自分がします。
選定より効くのは「上限との付き合い方」|私が最初につまずいた話

ツール選びに何時間もかけたのに、使い始めてすぐ止まってしまいました。私が最初にやったのが、これです。
使い始めてすぐ、上限に当たった
Claude Codeが話題になった頃に、私も使い始めました。当時は1つの会話をだらだら続け、同じ前提を何度も説明し直していました。使い始めて4〜5日で1週間ぶんの上限に当たり、残りの2日はもう使えませんでした。
正直に書くと、「2日も使えないのか」と思いました。
消費を減らす使い方で、Proのままで続けられた
止まらない方法は、プランを上げることだけではありません。1つの作業が終わったら、その会話をリセットします(Claude Codeなら /clear と打つだけです)。依頼も「このフォルダの中を1つ直して」のように、1回1つへ区切ります。この2つで、使用量の減り方がはっきり変わりました。
結果として、Claude側のPro(ChatGPTのProとは別のプランです)のままで続けられると判断しました。上位プランに上げれば解決すると思いがちですが、その前に使い方で減らせます。上位プランは月100ドルからで、自腹の会社員にはやはり高く感じます。
料金の内訳はClaude Codeの料金プランで詳しく書いています。
「高い」と感じたときに疑うべきは、ツールではなく使い方
上限に当たるのは、下手だからではありません。指示の出し方と会話の切り方で、消費量は大きく変わります。ここを知らないまま別のツールへ移ると、次でも同じ場所で止まります。
その月額が高いかどうかは、月に何時間浮くかで決まります。私の場合、毎月50〜60枚のレシートを2〜3時間かけて打ち直していました。その10枚分が2分で終わりました。時給で割って、それだけの面倒が消えるなら高くはありません。
0円から損せずに試す順番と、1つを育てるという考え方

無料で試せる以上、いきなりお金を払う必要はありません。ただ、0円のまま使い続けるのも無理があります。
0円で感触を見て、続けると決めたらお金を払う
まずは無料のCodexかAntigravityで、自分のPCの作業が変わる感覚を確かめると良いです。
感触がつかめたら、Claude CodeかCodexの有料プランへ移ると良いです。有料に払うのは性能ではなく、途中で止まらない量です。まとまった作業を毎週回し始めると、必ず上限に当たります。
コロコロ変えず、1つを自分専用に育てる
乗り換えるたびに、指示の出し方も設定も自分用のルールも作り直しになります。以前、ポモドーロタイマーを作った実録を書きました。あのときスムーズに頼めたのは、Claude Codeに何をどう伝えれば通じるかが手に入っていたからです。
新しいツールはこれからも出ますが、1つを深く使うほうが速いというのが、いまの私の考えです。乗り換えていいのは、今の道具で止まる理由がはっきりしたときだけです。もっとも、これは私の判断で、正解が1つとは限りません。
やめ時・乗り換え時をあらかじめ決めておく
「一度払ったら抜けられないのでは」と身構えるかもしれませんが、月単位で止められます。だから、払う前に「1か月使って何も作れなければ解約する」と基準を決めておくと良いです。
解約の条件は変わることがあるので、申し込む前に公式で確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 会社のPCで使ってもいいですか?
私物のPCを勧めます。会社の情報を入れると、持ち出しにあたる場合があるためです。
Q2. Claude CodeとCodex、後から乗り換えられますか?
乗り換えられます。どちらも月単位で解約できます。指示の出し方や設定は作り直しになるので、最初に1つ決めるほうが速くなります。
Q3. 黒い画面(ターミナル)が使えなくても問題ないですか?
ふだんは開かずに済みます。Claude Codeは最初の導入で1回だけ使い、Codexは専用アプリを入れればチャットで頼めます。手順はClaude Codeのデスクトップアプリで解説しています。
Q4. 選んだ後、最初に何を作ればいいですか?
毎週やっている手作業を1つ選ぶと良いです。頼み方の型は非エンジニアの活用例と頼み方の型にまとめています。
まとめ
未経験の会社員なら、Claude CodeかCodexのどちらか1つに決めて使い続ければ足ります。無料版のCodexでもレシート10枚を最後まで集計でき、精度に差は出ませんでした。
差がついたのは道具ではなく、指示の出し方と上限との付き合い方です。レシートのどの金額を使うかのような判断は、どちらを選んでも自分がします。バイブコーディングのツール比較は、ここで切り上げてかまいません。今夜やるのは、どれか1つ入れて、毎週やっている手作業を1つ頼むことだけです。迷っている時間のほうが、月額より高くつきます。
※料金・無料枠は2026年8月時点の情報です。申し込む前に公式で確認してください。

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