AIにブラウザー作業を任せると、どれくらい利用枠を使うのでしょうか。試してみると、作業によって減り方に大きな差がありました。博物館の情報収集では、約5分で5時間枠が24ポイント減りました。多すぎると感じて再検証しましたが、今度も21ポイント減りました。
私は月額約3,000円のPlus契約で使っています。Astraのコンピューターユースが話題になっていたため、追加の支払いなしで、普段の作業を試すことにしました。用意したのは、情報収集、フォーム入力、カードの並べ替えの3課題です。
この記事は、2026年9月25日から26日に実施した検証の記録です。できたことだけでなく、環境エラー、再実施、準備に使った利用枠も残しました。操作が完了するかに加えて、普段の利用枠で気軽に任せられるかも、実際の数字で確かめてみてください。
3課題の結果と測り方
最終的に3課題とも回答や完成画面を得られました。ただし、フォームとカードは初回に中断しています。表では、その失敗も分けて載せました。
| 課題・試行 | 測定時間 | 5時間枠の減少 | 週間枠の減少 |
|---|---|---|---|
| 情報収集・初回 | 5分05秒 | 24ポイント | 4ポイント |
| フォーム・初回中断 | 28秒 | 1ポイント | 0ポイント |
| フォーム・再実施 | 1分13秒 | 6ポイント | 1ポイント |
| カード・初回中断 | 27秒 | 3ポイント | 0ポイント |
| カード・再開 | 7分10秒 | 5ポイント | 1ポイント |
| 情報収集・再検証 | 4分16秒 | 21ポイント | 3ポイント |
環境はWindowsのCodexアプリです。モデルはAstraを指定し、推論設定は変えていません。各課題は新しいタスクに渡し、環境エラー後の再開だけ同じタスクで続けました。成功した試行では内蔵ブラウザーを使っています。
5時間枠と週間枠は、アプリに表示される利用上限の区分です。5時間ずっと操作したという意味ではありません。
各試行は8分を上限に指示し、作業開始時と終了時に表示された利用枠の残量を測りました。例えば91%から67%になれば、24ポイント減ったと数えます。この期間は、検証以外には使っていません。
ただし、準備の会話や終了後の記録作成は、表の測定区間に含めていません。金額やトークン数への換算もしていません。表示が整数なので、週間枠の差が0ポイントでも利用ゼロとは限りません。
判定はAIが画面と記録を照合した暫定結果で、人による全項目の最終照合はまだしていません。
情報収集は、やり直しても利用枠が大きく減りました
情報収集の課題では、Wikipediaのトップから東京・京都・大阪の国立博物館を調べ、正式名称、開館年、参照URLをまとめるよう指示しました。創立と開館が違う場合は、区別するよう求めています。
回答は東京国立博物館が1872年、京都国立博物館が1897年でした。京都については、前身の機関が発足した1889年も分けて説明しています。
大阪は施設の指定が曖昧でした。Astraは吹田市にある国立民族学博物館を候補として示しました。創設は1974年、一般公開は1977年と報告しています。依頼した施設だと断定せず、候補であることも記録しました。
ところが、初回の5時間枠は91%から67%へ減りました。ほかの課題と差が大きかったため、新しい会話で同じ調査を依頼しました。初回の答えは渡していません。
再検証の回答も主要な部分は同じでした。時間は4分16秒に短縮しましたが、5時間枠は66%から45%へ減りました。初回だけ特別に多く減ったとは言い切れません。
再検証では5回のページ移動と7枚の画像保存が記録されています(初回は8枚、フォームとカードの成功区間は各2枚)。Astraは長い記事を読み、複数の年を区別し、根拠を確認しています。単純な入力課題とは作業の中身が違いました。この差がどこまで消費に影響したかは、今回の記録だけでは分かりません。
フォーム入力は、再実施で全5項目が一致しました
フォームの課題には、この検証用に作ったローカルの練習ページを使いました。外部へ申し込みを送信する機能はありません。
入力内容は架空の氏名、メールアドレス、参加日、講座、備考の5項目です。氏名は「山田 太郎」、講座は「データ整理」としました。参加日は2026年10月15日です。備考には「領収書は不要です。資料はPDFで希望します。」と指定しました。
最初の試行は、フォームを開く前に止まりました。ブラウザー操作ツールの起動エラーです。入力を間違えたわけではないため、フォーム操作の失敗とは分けて記録しました。
私が再実施を依頼した後は、1分13秒で確認画面まで進みました。5時間枠の減少は6ポイントです。確認画面には指定した全5項目が表示され、記録上は誤入力や修正もありませんでした。
Astraは、日付をブラウザー操作ツールの入力機能で入れ、画面画像に加えて入力欄の名前や値も読み取っています。マウス操作と画像だけに頼った検証ではありません。
今回は、項目が少なく構造が単純な画面での結果です。ログインや複雑な入力条件のある実サービスまで、同じように任せられるとは言えません。

カードは4回のドラッグで完成しましたが、待ち時間がありました
カードの課題では、見本の配置を読み取って動かせるかを確認しました。画面には「未着手」「作業中」「完了」の3列があります。6枚のカードを、上部の見本と同じ列・同じ順番に並べる指示です。
こちらも初回は操作に進めませんでした。Astraが利用できないChromeを選び、接続が止まったためです。内蔵ブラウザーは使えたので、環境だけでなく操作手段の選び方にも問題がありました。
再開後は、Astraが内蔵ブラウザーにつながりました。「画像を選ぶ」を未着手の先頭へ動かすなど、4回ドラッグしています。最終的に全6枚の列と順番が見本に一致しました。再開後の誤操作や、キーボードでの代行は記録されていません。
この試行は7分10秒かかりました。ところが5時間枠の減少は5ポイントです。情報収集より時間が長いのに、減り方は小さくなりました。
記録を見ると、ブラウザーのタブ作成の応答に約381秒かかっています。全体の大半が、接続と初期表示を待つ区間でした。差し引きは約49秒ですが、そこには画像保存や確認も含まれます。ドラッグだけの所要時間とは言えません。
初回の中断も合計すると、カードの5時間枠は8ポイント減っています。

本番前の準備にも、想定以上の利用枠を使いました
検証計画はAIに立ててもらい、練習ページ、見本、指示文、記録表まで用意しました。ページの動作確認も行い、後から画像保存も依頼しています。
計画開始時の5時間枠は残り88%でした。私が消費量を指摘した時点では61%になっていました。本番前でも27ポイント減ったことになります。同じ区間の週間枠は13%から9%へ減りました。
私は途中で「利用枠がめちゃくちゃ減ってませんか?」と聞きました。ただ、想定より使うことが分かったのも収穫です。操作結果だけを見ていたら、この準備の負担を見落としていました。
この27ポイントはブラウザー操作だけの消費ではなく、本番の表とも別の区間です。
利用枠の減り方には、モデルの違いも関係しそうです。Codexの公式の料金ページには、Plusで5時間に送れるメッセージ数の目安が載っています。Astraは5〜45回です。同じGPT-6のSolは15〜150回、Lunaは350〜3,000回です。作業の大きさや複雑さで変わるため、回数に幅があります。Astraは、1回の依頼で枠を多く使うモデルだと分かります。
今回の経験からは、最初から準備を広げず、小さな課題を1つだけ頼むと良いです。
おわりに
3課題とも完成しましたが、情報収集は再検証でも21ポイント減り、準備にも無視できない利用枠を使いました。
これは旧モデルと比べて性能向上を証明した記事ではありません。試行数も少なく、課題ごとの難易度や画像枚数も違います。月額約3,000円という表現は、私が利用している契約の目安です。どの利用者も同じ金額・同じ消費量になるという意味ではありません。
追加の支払いやリセット特典は使わず、調査はここで終了しました。本番画像19枚と準備画像5枚を残していて、動画は収録していません。
これから試す方は、完成画面だけでなく、開始前後の残量と失敗も一緒に記録してみてください。「できるか」だけでなく、「普段の枠で使い続けられるか」も考えやすくなります。
利用枠の表は各測定区間の表示差で、この記事の作成や結果整理の消費は含みません。

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